このレビューはネタバレを含みます
ミミに続いてギャスパーノエの初期作をVHSで見る。
カノンがずっと気になってて、この映画はカノンの前編らしいのでチェックした。
ミミの方が好みだが、この映画も演出がグラフィカルで生々しくてかっこいい。
それにミミよりも物語について考えちゃうことが多かった。
僕自身の考えで、人生は楽しい瞬間はあれどほとんどは長く苦しい修行のようなものだと思っていて、子供の幸せを本当に考えたら産まない方が幸せなのでは…?とか考えてたので「9秒の快楽のために子供は60年の苦難を強いられる」みたいな台詞があってそれは結構食らった。
いやそうだよなぁ…みたいな。意外と本質を突くセリフだと思う。
あと頭も良くなくてカッとなったら暴力に走るパパが、母親に育児放棄された自分の子供を育ててるとことかどのように見ていいかわからん。娘への愛情が本当なのか自分のためなのか、本当に娘を愛してるのかどうなのか、かなり不安定にユラユラ感情が揺さぶられる物語だった。
映画全体がショッキングで不安感に包まれていて、映画のメッセージを的確に捉えることはできないけれど考えや感情が揺さぶられる映画ではあったと思う。
カノンも年内に見たいなぁ。