Maoryu002

西部の男のMaoryu002のレビュー・感想・評価

西部の男(1940年製作の映画)
3.2
1880年代、テキサスで権力を握っていた自称判事のロイ・ビーン(ウォルター・ブレナン)はカウボーイ仲間を支援し、移住してくる農民を弾圧していた。流れ者のコール(ゲイリー・クーパー)はロイに取り入って争いを治めようとするが、ロイは農地を焼き払ってしまうのだった。

「ローマの休日」「大いなる西部」「ベン・ハー」のウィリアム・ワイラー監督の割と早い時期の西部劇。
コメディ要素が強いこともあって、前半は緊張感のない西部劇って感じだったけど、後半に物語はグッと動き始めて、火事のシーンはなかなかの迫力だ。

ただ、主人公コール・ハーデンのキャラクターがつかみどころがなく、逆に実在した人物ロイ・ビーンのキャラが分かりやすくてインパクトがあった。
ウォルター・ブレナンがちょっと間抜けだけど、強い信念で暴走するロイを演じてオスカー助演男優賞を獲っている。

銃撃戦の派手さもなく、当時の農民による西部開拓の様子を描いた作品といったところだ。
Maoryu002

Maoryu002