拓風

ルパン三世 カリオストロの城の拓風のレビュー・感想・評価

4.0
初見は金曜ロードショーだったか。
その後も何度も見て、ビデオなどが買えなかった頃はドラマCDを買って聴き続け、セリフまでも覚えてしまった作品。
少し前にリバイバルで4DXでやっていたので、あえてお金を払って大画面、動いたり風や水が出るシートで観てきたのも良い思い出。

元々ルパンは好きだけど、このルパンはシリーズのルパンとは違う宮崎ルパンと言う印象。
あえて大人気だった第2シリーズの赤ジャケットを着させておらず、シリーズほどのおふざけはさせず少し大人な立ち位置。
それでもベースは守ってるのでキャラ立ちは当然、すべてのキャラクターが愛すべき個性をふんだんに発揮。

好きなシーンも、オープニングのお金ばら撒き炎のたからものや、テーマ曲と完全リンクするチェイスシーン、屋根を走り回るルパンに偶然偽札を見つけたどうしよう銭形等、枚挙にいとまがないほどたくさんあって、どのシーンもアテレコできてしまうんではないかと思うほど、繰り返し見聞きしていることを自覚。

未だにジブリの中でと言われると、観た回数も思い入れもたぶんベスト。
それが既にあるルパンというフォーマットがあるからなのか、これをオリジナルと比べてはどうなのかとも思うけど、ジブリで宮崎駿でなければ生まれなかったルパンであることは間違いない。

そして観るたびに、やはりルパンはもちろんファミリーの声もこれに尽きると思う一作。
拓風

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