ひげしゃちょー

アカルイミライのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

アカルイミライ(2002年製作の映画)
4.3
人間ドラマでも黒沢清印満載。 黒沢清の映画は画面の外の世界を感じさせてくれるものが多いけど今作もところどころにそういうカットを入れている。 守の部屋での仁村との会話もそうだし、有田と弁護士の会話もそう。 さすがホラーを撮りなれてる黒沢清だけあって仁村が鉄パイプを持って社長の自宅に行くところなんかはすごく恐ろしかった。 軽トラを運転するときの運転席と助手席で左右に分かれる画面構成なんかも新鮮で面白かった。 一番好きなシーンは仁村と有田が喧嘩した時につい言い過ぎた有田が「言い過ぎちゃったよ。」と仁村を追いかけるところ。 仁村、守、有田の3人ともにアカクラゲに己の姿を重ね合わせているんだよね。そこら辺の使い方がよかった。