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アカルイミライのamokのレビュー・感想・評価

アカルイミライ(2002年製作の映画)
3.3
社会の枠の中と外、ギリギリの所で漂う、有田守(浅野忠信)と仁村雄二(オダギリジョー)。
いかにもアウトローな2人。
ちょっとした事で、すぐに外へ行ってしまいそうだ。
それでもなんとか枠の中に留まろうと平静を装う。
でも、こういう人たちはいくらでもいるのだろう。
仕事を頑張り、家庭を築き、それなりの社会的地位を得ている人たちの中にさえも。
まともな大人の皮を被った子どもたち。
枠の中は綺麗なものばかりじゃない。
現実はけっこう厳しい。
「アカルイミライ」は、枠の中に生きる意味を見つけられたヤツを待っている。


守はクラゲを育てていた。
でも、抱えきれなくなり雄二へ引き継ぐ。

水槽の中、漂うクラゲ。
毎日大事に育てられ、
次第に真水に慣らされていく。
大人になったクラゲは東京を漂う。
猛毒のクラゲ、闇の中で綺麗に光る。
でも、クラゲは海の生き物。
居場所をなくし、東京から海へと逃げ出してしまう。
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