WOWOWにて、黒沢清監督祭りのため鑑賞。相変わらず難解、というかよく分からない。(笑)
とにかく、オダジョーがすばらしい。『メゾン・ド・ヒミコ』の男の色気プンプンのオダジョーもいいが、『パッチギ!』みたいなコミカルなオダジョーもいいし、『悲夢』のオシャレなオダジョーもいいし、そして本作『アカルイミライ』のヤサグレた青年役のオダジョーも、すこぶるステキ!!
行き場のない行き詰まりを抱え、右往左往する青年役がぴったりだった。
日本の俳優さんの中でも、これだけの幅広い役柄を器用にこなし、絵面としてのインパクトに長けた若手俳優さんもいないし、貴重である。
オダジョーなしには描けなかった、ドロップアウトしかけた青年の再生を描いた作品だろう。(ん?この理解で良いのかは微妙だが。笑)
とにかく、メタファーが良く分からない。
顔はハンサムでカッコイイのに、ボロボロの洋服をまとうメタファーもよく分からない。
要所々々にでてくる、クラゲのメタファーも….よく分からない。(笑)
だが、廃品を回収して修理し販売する電気屋さんの様子を見ると、恐らく、捨てられ、修理され、再生し、再度世にでる、、、、という事なんではないか?という事だけは、なんとなく理解できた。(笑)
改めてみると、同監督の「人間失格」にも、雰囲気が似ているきがするな。
全編とおして、黒沢清監督の描く、人間のなんともいえない狂気みたいなものは、ちょっと恐い。