サヲリ

アカルイミライのサヲリのネタバレレビュー・内容・結末

アカルイミライ(2002年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ10年前から観ようと思って観てなかったのがこの映画
小さい水槽から出て東京の川で生き延びたアカクラゲはやがて海へ
社会にとって有害なものは駆除されるということの暗喩的なことも含んでいるのかな
先輩の幽霊がショートさせて餌をダメにしちゃうのは、もうGOサイン出してんだからお前も自由になれってことなのかなぁとか思ったり。
廃品回収を生業とするお父さんはその人柄そのものを指してたり、所々に意味があるのが良かった。壊れ物を扱うように仁村に接するんだもんな。

序盤、通い慣れたゲーセンのゲームで初めて連れてきた妹の彼氏(まさかのはなわ)に簡単に負けちゃうこと
後半、屋根に登ってもそこからは何も見えないという事がわかりましたと言う仁村の表情がとても清々しかったこと
暗くて狭い場所からどんどん世界が広がっていったようでとても良かった

チェゲバラのTシャツを纏った高校生不良達が淡々と歩いてるところでエンドロール。バクホンの未来が沁みる。途中、歩道から車道に出るところもいいなぁと思った。
サヲリ

サヲリ