スギノイチ

ボディガード牙のスギノイチのレビュー・感想・評価

ボディガード牙(1973年製作の映画)
2.6
『ボディガード牙』という劇画は『カラテ地獄変シリーズ』の中では初期のもの(時系列的には最も進んでいるのでややこしい)であり、スタイルが確立しきっておらず、まだゴルゴの亜流みたいなもんである。
よって比較的作家性は薄く、活劇映画にしやすい題材だと思うのだが、原作通りなのは骨子の設定ぐらいで、それ以外はほぼガン無視される。
原作にはいないマキとかいう妹的キャラの存在も何のためにいるのか…
しかも冒頭で力也たちにやられて全裸で放置されて以降、全然登場しない。
渡辺やよいのおっぱいを出すために登場させたとしか思えないが、そこは許す。

カラテアクション自体はさすがの見栄えで、骨が見えたり腕が千切れたり、黒人の生首が転がったり、ゴア描写も中々に原作っぽくて良い。
渥美マリがマフィアにお湯責めされるのもまさしくエロ劇画みたいでグッド。
ストーリー自体は平凡なマフィアもの、というか水準以下なぐらいの代物だが、良く考えたら後の千葉カラテ映画もこんなもんだったし、これでいいのだ。
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