じょやぴぽ

ボディガード牙のじょやぴぽのレビュー・感想・評価

ボディガード牙(1973年製作の映画)
4.0
『ボディガード牙』です。はい、正しくは「ボデーガード」ですね(笑)

『殺人拳』シリーズや『地獄拳』シリーズでアクション俳優として世界的スターになる直前、千葉ちゃんが本格的にカラテ映画に出演するキッカケとなった映画がこの『ボディガード牙』とのこと。

大東徹源(大山倍達がモデルで演じてるのも本人)が興した徹心空手(もちろん極真空手がモデル)の汚名を晴らすため徹心空手の達人牙直人が何故かボディガードとして活躍するというお話。

早速謎の美女美輪伶子を護衛することになる牙だがしょっぱなから襲って来た謎の組織イエローマフィアの刺客の腕がもげるは伶子は熱湯風呂?で水責めされそうになるはで愉快な展開です。
話が進むと実は、伶子は映画の頭でイエローマフィアに殺されたアメリカマフィアのドンの女で、伶子の命が狙われてるのは麻薬が絡んでるってことがわかるんです。

そこからいろいろあって最終的には、千葉ちゃん自慢の空手で悪いやつらを倒してめでたしめでたしなんですが、最後の最後で「大金を手にして成り上がりたい女」と「信じる空手の名誉を築きたい男」の熱い話になって行くのが良かったです。
ラスボス三兄弟の悪人だけど「ドン底から兄弟愛と暴力だけで生きてきた」感じも良い。

基本的にカラテ!マフィア!麻薬!女!と頭ん中で思いついたワードを無理矢理縫い付けたような映画なんで細かい解れもありますが、まあ、同じ「牙」繋がりで言うなら「いんだよ、細けぇことは」ってことじゃないすかね(笑)