福福吉吉

新・13日の金曜日の福福吉吉のレビュー・感想・評価

新・13日の金曜日(1985年製作の映画)
3.5
殺人鬼ジェイソンを倒した少年トミーは精神を病み、ジェイソンの幻覚に悩まされていた。年月が過ぎ、トミー(ジョン・シェパード)は精神病院から青少年育成センターに移されるが馴染めずにいた。そんな中、センターの周辺で殺人事件が連続して発生する。

前作の生存者のトミーが成長してからの物語であり、トミーの周囲で多くの殺人事件が発生し、その犯人の魔の手から逃れられるか、そしてその犯人の正体は誰かを考察し楽しむ作品となっています。

前作では幼かったトミーは本作では青年に成長していますが、常にジェイソンの影に怯え、他人との接触を拒む極端な人物として描かれています。そのため、トミーに対して観ている側は距離が出来て、あまり感情移入できないキャラクターになっていました。

そんなトミーの世話をしてくれるセンターの職員のパムと少年のレジーがストーリーを進めてくれる人物となっていて、この二人の明るさや積極性が観ていてとても心地よいものになっていました。

青少年育成センターはいわゆる社会復帰の支援を促す場所だと思うのですが、そのセンターの若者たちにそんな目的は感じられず、いつものレジャー気分なメンバーで気持ち良く犠牲者枠として活躍してくれていました。

本作は犯人の殺人シーンのテンポが早いため、観ていてかなり快適にホラー演出を楽しめるようになっていて良かったと思います。殺人シーンの残酷さもかなり良かったと思います。

サスペンススリラーとホラーが上手く噛み合った作品になっておりかなり楽しめました。

鑑賞日:2023年5月25日
鑑賞方法:U-NEXT
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