三樹夫

人間解剖島/ドクター・ブッチャーの三樹夫のレビュー・感想・評価

3.4
食人族+ゾンビという好きなもの二つ出てるけど、好き+好きで大好きになるかと言えばそうでもなく、ラーメン好きでコーラも好きだけど、スープがコーラのラーメン出されてもそれが大好きになるというわけではない。
食人族とサンゲリアのヒットを受けての商魂たくましく、よし俺たちも食人族だゾンビも付けるぞという、いかがわしい匂いプンプンのイタリア式テレホンショッピングから届いたブツがこの映画で、サンゲリアに食人族をぶち込んだと言ったところか。とにかくゲロゲログチョグチョのスプラッターシーンを見せることに終始していて、ツッコミどころは多い。スプラッターシーン見せときゃいいんだろというエクスプロイテーョン要素高し。病院の死体の一部が持ち去られるというサスペンス風味からスタートするわけだが、この映画の目的は見世物の野次馬根性にあるため即物性重視。それでもって客から金を巻き上げるため、スプラッターを一直線で見せるために映画内に警察が登場することを排除しなければならないわけだけど、その排除の仕方が雑だな。
この映画の核と言ってもいいスプラッターシーンだが、イタリアンホラーお得意のゲロゲログチョグチョが堪能できる。。素手で目玉くり抜かれるシーンや、電ノコで頭蓋骨パカーとかメスで腹掻っ捌くシーンあり。当然臓物もでる。オッパイもでる。今更この映画観る側もエクスプロイテーョン要素を期待して観るわけで、このいかがわしさに作る側観る側が一つになれる映画と言えるかもしれない。ただそこに爽やかさみたいなのは一切ない。
三樹夫

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