Nao

戦場の小さな天使たちのNaoのレビュー・感想・評価

戦場の小さな天使たち(1987年製作の映画)
3.5
1939年9月、7歳のビリーはロンドン郊外の映画館で第二次世界大戦の始まりを知る。
空襲によって、ロンドンの市民は次々と疎開していった。
次第に人がいなくなる中でも、子供達は無邪気にそれぞれの楽しみを見つけ出す。

戦争下なのに何故かお祭り騒ぎのよう。
あまり観たことのない異例の作品。
一体何が嬉しいのか、楽しいのか。
これを不謹慎と捉えるか否や。
ビリーやその家族を見ていると不思議ともっと力を抜いて生きても良いよなんて言われているようだ。
皆と一緒なら何も恐いことなんて無いように生きてる。
人は迫り来るかもしれない目には見えない何かを恐れ、備える。
それは果たして意味のあることなのか。
大人と子供の世界って全然違うんだ。
戦争の恐怖は計り知れないが、どうせなら楽しく生きれば良い。
重く受け止めても仕方ない。
戦争をファンタジーのように表現されているところがとても魅力的だった。
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