サーフ

テキサス・チェーンソー ビギニングのサーフのレビュー・感想・評価

3.4
「悪魔のいけにえ」の前日譚という立ち位置の映画。

テキサス州のとある田舎道で男女4人を乗せた車が交通事故を起こしてしまう。
たまたま通りかかった保安官に連れられてとある場所に連れられてしまうがそこは警察の施設でもなんでも無く、保安官の自宅。
実は保安官は本当の保安官では無く住む土地に異常な執着を持つヒューイット家の人間だった。
ヒューイット家で折檻を受け続ける4人の目の前に殺人機械と化したレザーフェイスが現れる…というのが大まかなストーリー。

やってる事は第1作目とそんなに変わらないけど「如何にして殺人機械レザーフェイスが生まれたのか」という彼が殺人鬼となっていく土壌が垣間見える作品となってる。
レザーフェイスの恐ろしさというよりはそもそも彼が育ってきた「ヒューイット家」が持つ狂気が印象的な作品。
これ見ると「レザーフェイスって親ガチャ大失敗なんだな」と思わずにはいられない。育ってきた環境がもっとマシな所だったらこうはなってないんじゃ…と見ながら感じた。
育てられる親を選べなかった哀しきモンスターのレザーフェイス。

ゴア描写は容赦無いし、スプラッターホラーとして良作の部類に入ると思うけど、レザーフェイスが殺戮を繰り返せば繰り返すほど「グロ」要素も強まるけど、それ以上に殺人鬼としてしか生きられない悲哀も少し感じてしまう作品だった。
サーフ

サーフ