コメディに徹した造りで、ドタバタも気持ちよく楽しく見ることが出来る作品。
オチに持って行くところが力技というか、超特急の展開で、これ自体が一つのギャグとなっているのだが、物足りなさもあり残念な所。
今作での一番の観所は、素晴らしい脇役達。特に一度見たら記憶に刻み付けられるジャック・イーラムはキャラも良いしはまり役と言えるだろう。
それに出番は少ないが強烈な印象を残すキャスリーン・フリーマンも癖のあるオーバーアクトでおいしい。
ヒロインのスザンヌ・プレシェットは大学に行きたいとか言って、ティーンの設定なのだが、この時34歳というのが驚き。
口先と度胸だけで生き抜いているチャラい男が主人公なので、この落としどころはしょうがないかもしれないのだが、個人的には「実は凄腕ガンマンだった」って言う無双展開に持って行って欲しかったかな。
それか「実はスウィフティだった」ってのも面白いかな。
肩の力を抜いて笑って観ると楽しめる西部劇。
余談。
観た後wikiで知ったのだが、今作は
「映画『用心棒』とそのリメイク『荒野の用心棒』をパロディ」
ということらしいが・・・
でも、どこをパロっているのか分からないぐらいオリジナルだぞ。笑