まりあ

ビー・デビルのまりあのレビュー・感想・評価

ビー・デビル(2010年製作の映画)
3.8
キム・ギドグ監督の助手をしていたチャン・チョルス監督が描くスプラッタ復讐劇

ソウルで銀行員をしているへウォンは路上でチンピラに絡まれる女性を車中から見ていたがただ傍観しているだけ

社内で色々あり上司から休業を命じられたへウォンは故郷の島に帰省する

島に着いて出迎えに来たのは子供時代を一緒に過ごしたボンナムだった

しばらく過ごしているとボンナムが島の住民から差別的な扱いを受けており、夫のマンジョンからは毎日DVを受けている事がわかる
そんな日々でも耐えているのは娘のヨニの存在があるからだったが…

さすがど変態監督の助手をしていただけあってかなりディープなバイオレンス復讐劇にやられる

主人公のへウォンは橋本愛似の美女なのだけど冒頭からずっとただ傍観しているだけの傍観女で終始イライラするし腹が立つ

島の住民からのあまりにも酷い扱いを見ていると途中からボンナムのフリーザ様待ちをずっとしている自分がいた

私だったら味噌でも塗っとけの時点ででブチ切れてたと思う

見ず知らずの相手ならともかく仲の良かった幼馴染が助けを求めていたら、できるだけ力を貸してあげたいとは思うけど…
実際あの逃げ場のない追い詰められた状況だったらと考えると悩むかも

これだけのバイオレンス描写を見せられた後なのにラストは悲しみと切なさの余韻を残してくるからずるい

この監督のシークレットミッションも良かったから次回作も期待できるかも
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