浅野公喜

丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなるの浅野公喜のレビュー・感想・評価

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テツロウ・タンバが企画原案脚本総監督そして案内役を務める死後の世界を描いた(オ)カルト作品。バブル期に公開され1989年の年間映画興行収入ランキングでは17位と、そこそこヒットした事実に驚き。

バスの転落事故(結構迫力有り)に巻き込まれた男性をメインにストーリーは進み、生前身体に障害が有った者はそれが治り、念じれば好きなように家を建てられ(?)外国人は日本語が喋れる(!?)といった説明がされその幻想的な世界観は宗教団体のビデオを観せられている気分に。笑いを誘うような悲鳴をはじめとするわざとらしい演技にいかにもアフレコな外国人の日本語、チープな合成、やたらと流れる「ゆうれいが~」と聴こえる歌がその胡散臭さを助長させてますがタンバ3本人はいたって真面目で自殺すると死後苦しむという一応ちゃんとした(?)説明も。

面白いとかつまらないといった評価が難しい作品故に点数はつけられませんが、この世界観は唯一無二のものであり、興味有れば一度観ては如何でしょうか。
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