メイマーツインズ

戦争のはらわたのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
3.5
【名作を観ようシリーズ①】
⚠︎ここでの名作は、独自の判断でセレクトしています。

知る人ぞ知る、戦場映画の傑作!
絶滅戦争と云われた独・ソ戦をドイツ側の視点から描いていて、サム・ペキンパー監督の個性が光っている。

”ジョジョ・ラビット〟を彷彿とさせる独特なオープニングに意表をつかれた!
日本の童謡でもおなじみのメロディが流れ、物々しい映像とのギャップで戦争と平和を同時に表現しているように思える。すごいセンスだ!
CG技術がない当時の作品としては、とても迫力ある映像になっていて、カメラワークにもサム・ペキンパーのこだわりが伝わってくる。

戦場という狂気の世界の中でも、人間らしくあろうとするシュタイナーと名誉に執着するシュトランスキーとの対比が面白い。
ラストシーンのシュタイナーの高笑いがとても印象的!

この作品、ロシア人はロシア語なのに、ドイツ人が英語なのがやっぱり違和感がある…

おぞましい邦題。確かにこれは戦場の裏側の”はらわた〟の部分を描いた強烈な反戦映画である。