お染の苦労と姉妹を思う優しい気持ちが沁みた。堤真佐子が素晴らしい。現代にもある三姉妹の物語はやっぱり歴史が長いなと感じる。ラストシーン良かったなぁ。レコードの音飛びも耳に残る。幸薄な感じ漂う姉妹が出…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
川端康成の「浅草の姉妹」が原作。モダンガールと芸者、管弦と三味線、昼と夜、音楽が視覚情報に作用していることが最も典型的な形式によって理解された。音楽を抜いて鑑賞すれば印象も変化するかもしれない。芸者…
>>続きを読む作品の解釈として決定的に間違っているかもしれないが、私はこの物語の展開に希望を感じた。家の定めに囚われることなく、それぞれがそれぞれの生を生き抜いているから。
モダンな舞台で踊るモダンガールの末っ…
1930年代の作品で当時の息遣いを感じられます。
姉妹の繋がりがテーマとなっており、当時の〝家族としての血の繋がり〟を見て取れます。
呪縛のような関係性から逃げ出そうとする姉妹が健気でいじらしくもあ…
戦前の浅草が垣間見られる中、ストーリーは切なく重たい作品
1935年の作品なので、約90年前の浅草になるんですね…関東大震災から復活し、松屋浅草の存在がキラキラしていました。
ストーリーは成瀬巳…
成瀬巳喜男監督が松竹からPCLに移籍した最初の作品です。
川端康成原作のいわゆる芸道ものになるかと思いますが、繊細な映画です。
世代間の葛藤は、個人的な感情と家族との間で引き裂かれていきます。
切な…