富樫鉄火

父 パードレ・パドローネの富樫鉄火のレビュー・感想・評価

父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)
4.5
#67 イタリア映画祭2024特別上映
ほぼ封切り以来の再鑑賞。
古来からある父離れ子離れの物語を、きわめて文学ふうに描く、普遍的な映画。
いま観ても、まったく古びておらず、演出方法も斬新で、飽きなかった。
よくまあ、こういう映画を「兄弟」で、うまくつくれたものだと、あらためて驚く。
若いころ、サルデニヤ島に行ったことがある。
もちろん、リゾート・エリアばかりにいたのだが、それでも、すこし奥へ行くと、石器文化とでもいうのか、古代の石造りの家だか壁だかが残っていて、独特な島だった。
あの「石」のイメージが、映画にも貫かれていて、その点も、すごい映像だと感心する。
富樫鉄火

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