自由席

鰐 ワニの自由席のレビュー・感想・評価

鰐 ワニ(1996年製作の映画)
3.5
浮浪者の男と、拾われた女の話。
キム・ギドク監督でデビュー作で今回初見でした。
同じ浮浪者仲間のおじさんと子供との擬似家族的な関係等、独特のユーモアや温かみが良かったです。
メインの男女の話は結構ハードでした。冒頭から、主人公のひどすぎるサバイブ術が描写され、その後女は男に無理矢理やられても、特に本気で逃げもせず共同生活を始めます。男視点の都合のいい幻想と言えばそれまでですが、2人で破滅へ向かさまは半分夢のようでもあり、妙な美しさがありました。水中のシーンが特に。
映像からかなり昔の作品だと思っていたら、途中コーヒーの自販機に『天使の涙』の広告がありちょっとびっくりしました。
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