ジュライ

明日、君がいないのジュライのレビュー・感想・評価

明日、君がいない(2006年製作の映画)
4.7
DVDも持ってて、たまに見返したくなる作品。
「名作」とか「傑作」とかいう言葉で済ませるのも何か違う気がする、とにかく映画史に残すべき一本。

結末ありきでストーリーを作ってると批判してるレビューも散見されるけど、私は別に監督は観客にどんでん返しして喜びたかったわけではないと思う。

誰かが自殺したあと、「これが原因だろう」と推測することはできても、
本人が本当は何を思っていたのか、
自分になにかできることはあったのか、
遺された側には永遠に分からない。

監督がこの映画で描きたかったのは、「自殺する人」じゃなくて、「置いていかれた側」なんじゃないかな。監督本人がそうであるように。
劇中、「死ねたあの子はラッキー」と語ってるインタビューでもそれが分かる。

とりあえず兄がクズすぎるので、彼にはなんらかの形で制裁が与えられてほしい。
ジュライ

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