2時37分、誰かが死ぬ。
いや〜クソみたいな学校やね。海外の学校ってこんな治安悪いもんなの?
刃牙のモブインタビューみたいなメインキャラたちの語りによって、彼らが抱えたドス黒い絶望を意識させられる構成。それぞれのキャラに想像と違った真相が待ち受けてて、嫌な気持ちにさせられる。
「誰か自殺した」という情報だけは最初に開示されるので、誰が死ぬのかと予想しながら見るミステリー的な面白みがある。
そこに待ち受ける衝撃のラスト。たまげた。見終わってすぐに2回目見た。僕がそんなことするの珍しいですよ、お客さん。
登場人物それぞれの背景がわかった上で見たら、なるほど…となる場面がいっぱいあって感心した。よく出来てる。ラストシーンがそのまま最初のシーンに繋がってるから2周目が見やすいのもイイ(?)。
ガスヴァンサントの「エレファント」に影響受けてるらしく、明確にそれっぽい表現が多用されてるけど、エレファントよりよっぽど映画として面白いしメッセージ性も強い。こっちの方が評価されるべき。ヴァンサントがなんぼのもんじゃい。
「死ぬ死ぬ言ってる人は中々死なない。本当に危ないのは、自分を出さない人が突然いなくなってしまった時。」これは僕の経験則に基づく持論なんだけど、的外れじゃないよね、やっぱり。