このレビューはネタバレを含みます
■2014/7/21最初に書いたこと
作者が伝えたかったことに思いを馳せる。内容はショッキングだが、表面上だけでは捉えられない。
■2020/10/19追記
↓○にはsiを入れる(語感のショック感を低減するため)
自分が思うのは、実際に自ら○ぬということと、現実が辛い○にたいくらい辛い、ということの間には大きな隔たりがある、ということ。雲泥の差なんだと、そう思う。
不思議な力が1人の人に働いて、ある一線を超えてしまう。そんな時に起きる気がする。
また、誰も見てないところで起きる。
これを防ぐのは難しいけど、日常でたびたび気にかけておく問題だと思った。(ただ考え過ぎて引きずられて自分も…なんてところまで考えすぎるのは避けないと。共感力が高い人こそ注意。)
亡くなった子が本当は何者で何を考えてたか誰にもわからないが、それは生きてる時も同じだと思う。誰かのことを本当に知るのは無理なんだから。家族でさえ。ただそれでも自分への関心と他人への関心のバランスをどう保つか、生きてる時にどれだけうまく配分するかが重要な気がする。(できるかはわからないけど試みたい。)
あとこの映画、妹を虐待してる兄が吐き気がするほど最低だと思っていて、この兄が罰を受けて欲しい。本題そこじゃないけど、すごい嫌だった。
監督については驚いた当時19歳で撮った映画らしい。その歳でここまで考えを深められ、そして表現できるのは凄いことだと思う。監督自身も友人をこの作品で描いたことで亡くしてるとのこと。また自身もそうなりかけたらしい。この作品を作ることが監督にとって贖罪または救済の一種だったのかな。自らもやりかけたのに、引きずられず客観的に作品をまとめ上げた監督の努力とバランス感覚には脱帽だ。