FREDDY

エイトレンジャーのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

エイトレンジャー(2012年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

人気アイドルグループ「関ジャニ∞」が各地のコンサートで戦隊パロディとして7年間にわたり上演を続けてきた名物コーナーを映画化した本作は、度重なる天変地異、経済危機、超少子高齢化、人口減少、治安の悪化によって荒廃した2035年の近未来都市・八萬市を舞台に、治安悪化に伴い街の平和と市民の安全を守るために設立された自警団・ヒーロー協会の三枝のスカウトによって結成された7人のヒーロー『エイトレンジャー』が、テロリスト集団・ダーククルセイドに立ち向かっていく様を描いたものとなっているのだが、不景気と超少子高齢化社会によって三流国家へとなり果て、国家機能を民営化する"小さすぎる政府計画"を断行し東京・大坂・名古屋の主要都市を硫酸の運河で守り"分断都市国家"に変貌した近未来の日本が舞台であることや、ギャンブル中毒で多額の借金を背負うエイトレンジャーのリーダー・横峯誠をはじめとした、それぞれに訳ありの、お金のためにヒーロー活動を行うエイトレンジャーの面々も個性的で、彼らが織り成す掛け合いもユニークですし、舘ひろしや佐藤二朗、石橋蓮司などといったキャスト陣も惹かれるものはありました。劣悪な環境の中、心に傷を負いながらもヒーローとしてテロリスト集団と闘う彼らの心情もコメディを交えながら映し出される点も良かったと思いますし、気軽に楽しめる作品ではある。ただ、期待して観るほどのものではなく、映し出されるコメディもツボが浅いものばかりで良くも悪くもくだらないといったところ。暇つぶしくらいが丁度良い作品ですかね。
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