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小さな赤いビー玉のRIOのレビュー・感想・評価

小さな赤いビー玉(1975年製作の映画)
4.1
国境を越えるためにダビデの星を隠して歩き続けるジョゼフとモーリス

ジョゼフは友達のコレクションの為に自分のダビデの星とビー玉を取り替える
この時のジョゼフには星の意味はその程度でしかなかった

1941年 独軍占領下 ロシア系ユダヤ人の一家はパリへ逃れる

お金の為とはいえ小さいのに他の人たちも助けたいと思える子供ながらに理不尽な現実への気概みたいなものを感じる
オープニングから家族を守ろうとしている気持ちがせっぱ詰まっていた

ジャック・ドワイヨンは「ポネット」でも子供の気持ちを汲み取ってた
2歳違いの兄弟だけで話しているような会話を知っている

足も痛いし哀しいから森に向かって叫ぶ

ユダヤ人なのかをナチスに追求されて2人がパンツを下ろされたシーンは可愛いけど胸が張り裂ける思いになったのはジョゼフの吊るされたところ
ジョゼフ・ジョフォの自伝「 Un sac de billes」 から映画化しているので実体験かもしれない

ホロコーストという悲劇なのだけれど悲愴感は全く無かったです
お父さんは何で自分たちはユダヤ人なんだという嘆く姿や厳しい現実が子供たちを逞しくしたのも事実
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