麻薬の運び屋と間違えられ拷問に処された堅気の女（池玲子）が、その復讐のため巨大麻薬組織を追い詰めていく。鈴木則文監督「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」に次ぐ、シリーズ第2作目。
伝説級の脱衣殺陣から始まる、唯一無二の石井輝男ワールド。猥雑な色街の情景がものの見事に表現されており、狭い路地裏に老若美醜が蠢いている様子を、まるでライブカメラ映像のように堪能することができる。
女優陣には、この時代を象徴する「脱げる女優」を多数採用。愛川まこと（この人だけはヌードNG）率いるズベ公グループに、映画初出演となる芹明香がいるところにも注目。クライマックスの脈絡のない脱ぎっぷりにも拍手喝采。
海千山千の嵐寛寿郎が、爆弾娘である池玲子を諭そうとするのだが、効果が得られずヤサグレ度がグレードアップ。このアウトローぶりが、あまりにもカッコいい。遠藤辰雄と計略的にセックスした後の、「（感じていたのは）芝居だよ、バーカ」が至高。
