浅野公喜

ハイランダー2/甦る戦士の浅野公喜のレビュー・感想・評価

ハイランダー2/甦る戦士(1990年製作の映画)
3.7
クリストファー・ランバートとショーン・コネリー主演でデュランデュランのPVも手掛けたラッセル・マルケイ監督によるファンタジーアクション第二作。

今回舞台となるのはシールドで覆われずっと「ブレードランナー」的夜状態の2024年(来年!)。オゾン層云々が絡んでくるストーリーは正直分かりにくく、チャンバラシーンは野暮ったく終盤はあっさりしており評価の低さは納得ですが前作以上にユーモラスでケレン味溢れる作風は個人的になかなか魅力的でした。

舞台の上演中に乱入したり街頭のテレビに戸惑うショーンの姿が面白く、マイケル・アイアンサイド演じる敵が地下鉄を奪って400キロ近くの速度で暴走、その勢いで人が後方に吹っ飛ばされ叩きつけられたり「トータル・リコール」の如く目が飛び出る顔芸を披露する辺りはこれが観たかったんだよ!と思わず唸ってしまいましたし所々にテレビ番組や飛行機内の案内ビデオが挟まれるのは「ロボコップ」みたいで前述の「トータル・リコール」といいポール・バーホーベン監督の影響が顕著なのが微笑ましい所。前作同様爆発はド派手でライティングが綺麗なのも○でした。

BGMはザ・ポリスのスチュワート・コープランドと豪華でフォリナーのルー・グラムによるエンディングテーマ「One Dream」もなかなか良い曲です。
浅野公喜

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