テリーマザーファッカー虎

ロボジーのテリーマザーファッカー虎のレビュー・感想・評価

ロボジー(2011年製作の映画)
1.6
映画としては別に見れるけど、スゴく嫌いな作品でした。。。

まず良かった所としてはミッキー・カーチス筆頭に濱田岳などのメインキャスト4人は素晴らしかったと思います。
特にやっぱり濱田岳の受け身の演技は流石。
あと劇中何回か繰り返させられるロボット大破の件は結構好きでした。

ただ全体的に脚本が今までの矢口作品と比べて酷かった。。。
苦し紛れの嘘が大きくなって収集が付かなくなってくるコメディは型としてあるものの、本作に関してはキャラクター全員イヤな奴に見えてしまって普通に感じ悪いんですよね。
特に主人公は承認欲求の塊みたいなキャラクターで最後までそこが治るわけでもなくずっとイヤな感じ。ロボット技術者の3人も途中から調子のりはじめて最後まで反省しない。
ヒロインに関してもスゲー勝手でなんも可愛く見えない。

お話的にも主人公の家族との関係性みたいなものは中途半端に描いて途中でほったらかしにされちゃうし、クライマックスの超ご都合主義もそれに到るまでの心理描写もないので、「は?」という感想しか産まれない。
なによりもオチが酷い。結構嫌いになるレベルであのオチは最悪だと思いました。

前半部の老いていくことへの恐怖を描いているパートは少し期待させられたんですけど、ブラックコメディにもなりきれてないように思えて残念でした。。。