みさき

ロボジーのみさきのレビュー・感想・評価

ロボジー(2011年製作の映画)
3.7
引き続き矢口監督作品。これもたくさん笑わさせていただきました。ロボジーの「ジー」はおじいさんのじー。ロボットを作らないとクビになってしまう社員たちがロボットの中におじいさんに入ってもらうことでその場をしのぐ。しかしそこで思わぬ出来事が発生し、このロボットは大人気になってしまう…

どうしてバレないのか?とかそういう細かいことは気にせずに素直に笑える、面白い作品。他の矢口監督の作品に比べると感動と呼べるものは少ないけれど、自由奔放なおじいさんの正体がバレないように懸命に努力する社員3人は見ていてなぜだか勇気を貰える。

しかし一方で一度嘘をつくとその嘘を隠すためにさらに嘘を積み重ねなければいけなくなってしまうという教訓も含まれている気がした。それで悲しむ人がいることもしっかり描いていて良かったと思う。

ただおじいさんの家族についての話を中途半端に含んでしまっていたような気もしたので、もっとしっかり最後に至る経緯を示して欲しかったとは思う。

深いことを考えなければシンプルにおもしろい作品。ロボットの未来についても少し考えさせられたり。
みさき

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