くりふ

ロボジーのくりふのレビュー・感想・評価

ロボジー(2011年製作の映画)
2.5
【ロボの皮】

誰も決して思いますまい、この鉄の皮がじじいを包んで隠していようとは。
ヤグチチ・シノー童話集「ロボの皮」より

ダッフルコートゆりしーに萌えてしまい、誘われるようにみてしまいました。やっぱいーなあ彼女。かなりギリな顔してもキワモノにならずギリ可愛い。『紺野さんと遊ぼう』のキレぶり再来? …いや、パワーアップしてる!(笑)

期待値低かったこともあり、一発芸映画としてはそれなりに楽しめました。が、ロボットの中身が爺だったら面白い…の、思いつきの先がないですね。自己発見や団結など紋切薄型ドラマはあっても、ロボなしでも通用しちゃう。

監督にとって、ロボット開発は実はどうでもいいのかな? とも感じました。ロボットの皮のお話で終わらせずに、皮、ムケてほしかったですねえ。中身、猫ひろしが入った方がよかったりして?

硬い物言いですが、矢口監督、そろそろ人間と正面から向き合ってほしい。ヒトときちんと格闘した先で生まれるお気楽映画を、次は見たいですねえ。そちらを向かないから、人間の反映物としてのロボットを描いても、どうにもペラく見えちゃうのかなー、とも感じました。

結局、隠ぺいの物語として終始するのに、視線が軽いのでどうも居心地悪い。そして「ロボの皮」が、本当は何を隠したかったのか、私はよくわかりません。

<2012.6.11記>
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