【ロボの皮】
誰も決して思いますまい、この鉄の皮がじじいを包んで隠していようとは。
ヤグチチ・シノー童話集「ロボの皮」より
ダッフルコートゆりしーに萌えてしまい、誘われるようにみてしまいました。やっぱいーなあ彼女。かなりギリな顔してもキワモノにならずギリ可愛い。『紺野さんと遊ぼう』のキレぶり再来? …いや、パワーアップしてる!(笑)
期待値低かったこともあり、一発芸映画としてはそれなりに楽しめました。が、ロボットの中身が爺だったら面白い…の、思いつきの先がないですね。自己発見や団結など紋切薄型ドラマはあっても、ロボなしでも通用しちゃう。
監督にとって、ロボット開発は実はどうでもいいのかな? とも感じました。ロボットの皮のお話で終わらせずに、皮、ムケてほしかったですねえ。中身、猫ひろしが入った方がよかったりして?
硬い物言いですが、矢口監督、そろそろ人間と正面から向き合ってほしい。ヒトときちんと格闘した先で生まれるお気楽映画を、次は見たいですねえ。そちらを向かないから、人間の反映物としてのロボットを描いても、どうにもペラく見えちゃうのかなー、とも感じました。
結局、隠ぺいの物語として終始するのに、視線が軽いのでどうも居心地悪い。そして「ロボの皮」が、本当は何を隠したかったのか、私はよくわかりません。
<2012.6.11記>