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デブラ・ウィンガーを探してのkuuのレビュー・感想・評価

3.5
『デブラ・ウィンガーを探して』
映倫区分G.
原題SEARCHING FOR DEBRA WINGER.
製作年2002年。上映時間97分。

ハリウッド女優34人&ロザンナ・アークエットがホンネで語る女の生き方米国産ドキュメンタリー作品。

40代になり、母として女として改めて自分と向き合った女優ロザンナ・アークエット。
彼女はある一人の女優のことを思った。
彼女の名はデブラ・ウィンガー。
『愛と青春の旅だち』でブレイクした彼女はある日忽然とスクリーンから姿を消しちまう。
ロザンナはその理由をどうしても聞きたくて、デブラを探して旅に。
その過程で彼女は様々な女優と出会い、恋愛や結婚、子育てといった事柄について率直に話し合うことができた。
誰もが自分と同じように悩みながらも前向きに生きる姿に勇気づけられた彼女は、ついに憧れのデブラ・ウィンガーに辿り着く。。。

友達に借りたモンやし観てみようと視聴。
意外にって書いたら失礼やけど面白いドキュメンタリー作品でした。
デブラ・ ウィンガーて女優さんは1980年に出演した『アーバン・ カウボーイ』で注目されて、
90年にリチャード・ギアと共演した名作かな『愛と青春の旅だち』で、
88年には『愛と追憶の日々』で、 99年には『永遠の愛に生きて』でアカデミー賞に3度もノミネートされた実力派女優とのこと。
私生活じゃ96年に俳優と結婚し、男の子を出産して2年後には離婚。
その後、映画プロデューサーと再婚し、90年に4歳で突然、女優を引退と。
そりゃちょい気になる。

監督・製作のロザンナ・アークエットは女優さんらしいっす。
ロザンナは『赤い靴』ちゅう映画で、ヒロインが結婚して仕事をやめるか、 それとも仕事を選ぶかって二者択一に悩み、列車に飛び込み自死してまうちゅう話を見て、女優さんてのは仕事と家庭は両立できひんと疑問を持ったそうです。
ほんで、何故人気も実力もあったデブラ・ウィンガーが若くして女優さんを引退する道を選択したんか、その答えを探すために次々と、3人の女優とショーン・ペンと男性映画評論家に質問していく内容でした。
ハリウッドの女優さんたちてのは、エンタメ業界で女子が年を重ねんのは、死と同じことだと感じているんかな。40歳を越えると仕事が激減し、45歳を越えたら仕事はほぼゼロちゅうキツい現実。
たまにあったとしても優しい母ちゃん役とか、子供のクラブ活動に躍起になるママちゅう役柄しかない。
ロザンナ自身も40代を迎えた女優さんやし(当時)、いろんな女優たちと共演しとる関係で、本音が聞き出せたんかなぁと。
💵
💵💵大金のギャラをもらって緊張のなか演技して、一方で子供の世話もしなきゃならない女優。
デブラ・ウィンガーが引退した理由のひとつに、そのバランスを取るのがキツいんやて云うのもあるやろけど、女優以外に違う生き方もあるんちゃうかと彼女は考えた。
不思議なことに3人の女優の中で、引退したデブラ・ウィンガーがいちばん美しいく感じたんは、有言実行してるからなんかなぁと思いました。
また、米国の大富豪テッド・ターナーと結婚して女優を引退した、ジェーン・フォンダちゅう名女優の告白にも重みがあった。
『キャリアも賞も手に入れたけれど、親密な関係を築いたことはなかった。 あと5本、10本の映画に出られないことを後悔はしないけど、親密な関係を手に入れられなかったら一生後悔する』って思い結婚を決めたそうっす。結局、10年間で破局しとるんやけど😄。
兎にも角にも、将来について悩んでいる働く女子にも、女心をイマイチわかってない小生のような野郎にも機会があれば人生の参考にはなるんじゃないかなぁ。
家庭とか、やっぱり仕事をと思うんもその人の生き方やし、多少のヒントが見つかるんじゃないかな。
私的には、笑かしてくれるおもしろい映画でした。
kuu

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