浅田次郎氏の原作は随分前に読んだことがあり、大変感動したので映画も鑑賞。
貧困の為、南部盛岡藩を脱藩した剣の達人・吉村貫一郎。新撰組に入隊したのも故郷に残した妻子を思うが故、そして新撰組の義である「尊王攘夷・将軍警護の為には命も捨てる覚悟」など全く無く、「とにかく生きたい」という思いで人を斬りまくる。穏やかで朴訥な性格だが、家族の為「守銭奴」と蔑みられながらも、金に執着するその生き方は変わらない。
吉村役の中井貴一の演技は原作の雰囲気をそのままでとても見事だった。
また新撰組No3の一人、斎藤一の恋人・ぬい（中谷美紀）はとても綺麗だったー。20年前の映画だから、美しさの絶頂の頃だろうなぁ。
斎藤ー役の佐藤浩市カッコいいし、沖田総司役の堺雅人もいい雰囲気出してた。
その吉村が、最後は「南部の魁となって戦う」と斎藤に告げ、一人官軍に立ち向かう。ここからエンディングまでは感動で涙が溢れる。
もう一度、吉村に南部の土地を見せてあげたかった。
