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壬生義士伝のkazu1961のレビュー・感想・評価

壬生義士伝(2002年製作の映画)
4.0
「壬生義士伝」
2003/01/18公開 日本作品 2019-049
日本アカデミー賞最優秀作品賞
再鑑賞シリーズ
2004年第27回 日本アカデミー賞最優秀作品賞

もう後半戦から涙が止まりません!!こんな泣かせる時代劇は他にはありませんね。個人的には「たそがれ清兵衛」と並んで好きな(ヒューマン)時代劇です。
公開時のクレジットは「守銭奴と呼ばれても、貫きたい志があった。身は修羅と化しても、守りたい愛があった。」
主人公、田舎侍・吉村貫一郎が繰り広げる武士としての義、家族への愛の美しさと現実のきびしさ、それらが素晴らしく描かれています。浅田次郎の原作の素晴らしさでしょうね。(映画が原作を超えられていないという評価も多くありますが、私は映画としても素晴らしい出来映えだと思います。)
浅田次郎による原作そして本作は、南部地方盛岡藩の脱藩浪士で新選組隊士の吉村貫一郎を題材とした時代劇です。
新選組で守銭奴や出稼ぎ浪人などと呼ばれながら近藤勇、土方歳三、斎藤一、そして沖田総司など新選組の名だたる隊士が一目おいた田舎侍・吉村貫一郎が繰り広げる武士としての義、家族への愛、友との友情という人間ドラマを描いた作品で、原作は2000年に第13回柴田錬三郎賞を受賞、本作は2004年・第27回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(吉村貫一郎:中井貴一)、最優秀助演男優賞(斎藤一:佐藤浩市)、優秀監督賞、優秀助演男優賞(大野次郎右衛門:三宅裕司)、優秀助演女優賞(ぬい:中谷美紀)を受賞しています。
本作で優秀監督賞を受賞した滝田洋二郎は、相米慎二が急逝したために代わりに監督を務めました。
そして、何より役者陣の演技はよかったです。
各アカデミー賞を総なめにした役者陣の演技だけでも見応えがありますね。
あと余談ですが、龍馬ファンとしては、龍馬暗殺のくだりが「オォ」と思いました。
「たそがれ清兵衛」と並んで素晴らしい時代劇ですね!!

新選組に参加した、名も無き武士のひたむきな生き様を描いた時代劇。監督は滝田洋二郎。浅田次郎の同名小説を基に、「あ、春」の中島丈博が脚色。主演は中井貴一と佐藤浩市。第15回東京国際映画祭特別招待、芸術文化振興基金助成事業作品。
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