スローモーション男

鴛鴦歌合戦のスローモーション男のレビュー・感想・評価

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)
4.8
 映画イベントで鑑賞。

 めっちゃくちゃ面白かった!!!

マキノ雅博監督によるオペレッタ時代劇
これ1939年の映画なの?ってくらい革新的な映画でした。
まず、この時代に音楽を取ってそれに合わせて映像を作ることが難しいのだからこれはとんでもない映画です!

内容は古典ハリウッドのミュージカル映画のようで楽しく面白いです。
当時のスター片岡千恵蔵演じる長屋の浪人、浅井をはじめお春や傘屋の主人、お富、殿様の掛け合いが面白い。

まず冒頭のお富と男たちの掛け合いミュージカルで完全に観客の心を掴んでいる!

最後の展開はやや強引だが、それでも楽しく歌ってるシーン観たら良い終わり方だと思いました。
これを観て思ったのは、この当時の日本映画の技術力は凄まじく、今よりも画期的で観客のために面白い映画を作ろうとしていたかということ。
あと、ある一定のリズムで映画が展開されているのでテンポがとても良いです。今の写実的な日本映画よりこの時代の映画なりのリアリティがあるもののが凄いように感じました!