LalaーMukuーMerry

鴛鴦歌合戦のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)
4.2
普通の人には読めないタイトルの漢字は「おしどり」。人生初の戦前の日本映画、1939年制作。太平洋戦争が始まる2年前だから時代を反映してさぞや重苦しい感じかと思いきや、時代劇なのにミュージカルという意外な趣向の、能天気でハッピーなオペレッタでした。
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色男の若侍をめぐる、三人の若い娘(殿様の重臣の娘、金持ち町人の娘、貧しい浪人侍の娘)の恋の物語。骨とう品あるあるの落語のようなドタバタ騒動と、ヤキモキを経て、もともと仲の良かった二人が結ばれるという、とてもとてもわかりやすい起承転結。ストレートなメッセージも良い。何周か遅れでかえって新鮮。そしてメッチャ面白かった。
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戦後の映画ではまじめな人物役しか印象にない名優志村喬さんが、マヌケな感じの父親役で歌をうたってました、へぇ~。
これはもっと戦前の日本映画にトライしてみてもいいかもね。
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あたしゃ 今こそ知りました
お金なんぞはなんでしょう
愛の珠玉の尊さは
永遠(とわ)に曇らぬひかりなの