映画男

中国の鳥人の映画男のレビュー・感想・評価

中国の鳥人(1998年製作の映画)
4.0
三池崇史が海外ロケで中国の秘境を巡るという風変わりなロードムービー撮っていたなんて知らなかった。バイオレンス描写は少ないが、前半がテンポ良くて中盤から後半にかけて一気に失速していく感じは他の監督作品に共通している。長距離走の最初の100メートルだけダントツで走り抜けて結果5位みたいな、そういう三池崇史がおれは好き。

モッくん、石橋蓮司、中国人ガイドのおっさん、このトリオが絶妙にシンクロして、ずっと観ていられる楽しさで満ち溢れていた。おもえば鳥人の村にたどり着いたあたりで三人はバラバラに行動していく…この辺りで作中のテンポも失速して、別の作品をみているような感じになった。

彼ら三人が、互いに思いは違えど共に行動するシナリオになっていればもっと良かったんじゃないかとおもうけどじゃあお前がシナリオ書けやと言われたら何もおもいつかないし結果もっとひどいものになりそうだ映画って難しいなあ。
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