「復讐三部作」を「復讐する話」の三部作かと思っていたが、これらは「復讐についての話」だったのだなと。『復讐者に憐れみを』はその傾向がやや弱いが。
前二作に比べ、「被害者と加害者 / 復讐者と被復讐者の両面性」は控えめになり(そういう要素もあるが)、最もシンプルな構造の復讐劇に。
前半は、「(美しい)女性の復讐者」に頼った作りかな〜と思ったりもしたがそんなことはなく。女性が暴力で復讐する話というだけで価値はあるのだが。
「親切」を強調する割に、刑務所を出たあとの協力目的以外に作劇上も象徴上もあまり機能していないのが残念。全体的に思わせぶりなだけの印象を少し受けました。
みんなでレインコートを着て横一列に座っている一枚絵のようなショットが一番印象に残っています。
アーティスティックな映像にパガニーニのあの曲当てるの、法律で禁止にしない?