ベンジャミンサムナー

親切なクムジャさんのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)
3.0
 復習三部作の前作にあたる『オールド・ボーイ』がトリッキーな展開だったため、本作はさらにトリッキーさを狙った結果、散漫な内容になってしまった印象。

 序盤で時系列を何度も行き来しながら描かれるクムジャさんが刑務所で出会う女囚人たちの紹介パートは、彼女がどうやって復習対象を突き止めたのかの理由付けでしかない。

 逆に、それ以降の展開が本筋なのに、そこは展開が平板でゴア描写も控えめ。

 本作をブラッシュアップし、変態度数をマシマシにしたのが『お嬢さん』ってことか。