このレビューはネタバレを含みます
復讐しても救われるというわけでなく、垢すりのように少しずつ落としていくしかない。
パク・チャヌク監督の美的センスは素晴らしく、画に独特の艶っぽさがある。
パク・チャヌクだなと感じた部分は沢山あるが、私は死体を皆で埋めて、遺族が円になって土を慣らしている場面が印象に残った。
豆腐ならぬ白いケーキで最後に罪を犯さないようにやっと厄落とししたのが良い。
クムジャが遺族にケーキを振る舞うシーンだが、DVD特典の「出演者たちの自供(また自供というのが粋だ)」によると、血を混ぜたケーキらしい。普通にケーキを振る舞っているのかと思っていた。
それにしても、ソン・ガンホとシン・ハギュンがチンピラ役で少し登場して驚いた。