親切なクムジャさんの708のネタバレレビュー・内容・結末

パク・チャヌクの復讐三部作の最終作。

幼児の誘拐と殺人の濡れ衣を着せられ、自分の幼い娘を人質に取られて13年間服役させられていたクムジャ。真犯人に復讐するために服役仲間や支援者たちに親切に接しながら、協力者をどんどんつくって復讐に備えます。出所後に会った元服役者たちが口を揃えて、人が変わったと言っていたけど、自分が実現したい復讐のために親切にしたり人助けをしていただけ。相手に貸しをつくらせるかのようで、執念そのものです。

前半は人物紹介的にいろんな人とのエピソードが次々登場して、誰が誰だかわからなくなりそうで、ちょっとくどくてだるく思える部分もありましたが、後半の被害者たちによる復讐がかなり凄かったです。すべては後半の復讐のためのプロセス。そして、復讐後にみんなに振る舞ったケーキが、血の色をしているのもエグい。

ピンクアイシャドウって「ファーストクラス」で木村佳乃もやってたけど、決意ある女を演出するための手法のひとつなんでしょうかね。