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親切なクムジャさんの腑のネタバレレビュー・内容・結末

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

人生に対する祈り…って感じの作品。パク・チャヌクの映画の中で一番好きかもしれない。さらっと描かれていくクムジャさんに親切にされてきた人々の人生に、それぞれ厚みを感じる。出てくる人数も多く断続的なシーンが連続するので最初は混乱するが、後から振り返れば無駄なシーンは全く無い。痛いシーンはあるけどオールドボーイよりは痛くない。
クムジャさんや子供たちの家族から感じる憤り、やるせなさ、やっとやってきたほんの少しの救済…。ペク先生が撮った子供たちの動画を見るシーンは本当にしんどかった。証拠を皆で消しているその静かな時間を見ていると、子供たちが戻ってくることはなくとも、あの時から止まってしまっていた彼らの人生に安らぎが訪れるといいなと思えた。
一個不安なのが、ジェニーちゃんのお父さんってペク先生だったり…する…?子供ができない体だって言ってなかった…?何か見落としてる…???
復讐三部作のラストらしく、今まで出てきた役者さんたちもカメオ等で出演していた。ユジテはなんであの役…。
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