Automne

親切なクムジャさんのAutomneのネタバレレビュー・内容・結末

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

パクチャヌク復讐三部作のラスト。
モチーフとしては良い誘拐/悪い誘拐くらいしか続いている要素はないけれど、これまでニ作品見てきた以上はひとよりも感情入って鑑賞してしまった。個人を飛び越えて血縁やら複数巻き込んでゆく展開は三部作の最後っぽさある。結局復讐では心は晴れないという当たり前の帰結に映画としてはもやもや感はのこる。
構図や色彩そして音楽と編集のセンス(いわゆる映画のセンス)はたまらなくあるはずなのに、ストーリーのやや冗長さに引っ張られて説明ないのも相まってやや作品としてグダッた感じは否めない。

ケーキの件🍰
遺族たちと食べた黒いケーキは遺体の血が入ってるかのような禍々しさ、クムジャさんなら混入させててもおかしくないなと思った。ラストシーンで娘に渡した白いケーキ、毒が入ってるから娘から渡されたとき口をつけたくなかったのかな。とか考えたけど心中してさよならならば、それはそれで重たすぎる話になっちゃうので解釈違いかも。
韓国ノワールはひと通り見れた満足感は出てくるので復讐三部作自体はおすすめです◎
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