わにたつまき

親切なクムジャさんのわにたつまきのネタバレレビュー・内容・結末

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

冷たく美しい復讐者。

オールド・ボーイは苦手でしたが、監督をよく知らずに視聴。

冒頭からクムジャさんがペクに復讐する物語であることは明示されていて、準備や動機等で肉付けして、最後に処理の所で観ている人をびっくりさせる映画。

復讐者がイ・ヨンエ。
赤のアイシャドーが素敵。
美人の復讐者は良いですね
作中、薬物で眠らせたペクの髪の毛を切ってるシーンは鬼気迫る雰囲気。
復讐が終わった時の泣き笑いの顔も印象的。

映画は前半大まかに刑務所内と出所後で構成。

刑務所内では受刑者の世話をして人脈を作り、出所後はその人脈を利用して復習の準備をしていく。

ペクを捕まえてかは時間軸が行き来することもなく、新事実が発覚して以降の復習は予想外の方法になっていく。

画はめちゃくちゃキレイ。

ソン・ガンホが出てきた所はドキドキしましたが、クムジャさんは粘り強く危機回避。
警官たちが掘り起こしていた亡き骸はソン・ガンホ達だったんでしょうか?

最後の処刑もとても痛々しいですが、ペクが救いようのない悪なので、嫌な気持ちにはならない。
刑事が包丁で人を刺す注意点をレクチャーしますが、そこはシビレました。

取り返しのつかない事をしたクムジャさん。
豆腐や降り注ぐ雪のようにこれからの人生を真っ白に過ごせるのでしょうか?
それとも…
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