映画好きなねこ

親切なクムジャさんの映画好きなねこのネタバレレビュー・内容・結末

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

後味悪そう、、と中々手を出せないでいた本作。幼児誘拐殺人の容疑で逮捕されたクムジャ。刑務所の中では天使のような、それでいて棘を持っている不思議な魅力で皆に好かれる。認知症の老婆の汚物処理を進んでしたり、悲しむ受刑者に優しい言葉を投げかけたり、神様について論文発表したり…その反面、陰湿ないじめを行っていた独裁的な受刑者に数年に渡り漂白剤入りの食事を食べさせ殺すという顔も。何でもしてくれるクムジャに対し皆もクムジャさんの頼みはきいてあげたい。(断る事なんて出来ない)という心境に。刑期を終えて出所したクムジャは瞼に紅をさし強気な印象に。かつて一緒に過ごした受刑者たちを訪ね歩きある計画への手助けを求める。その計画というのが我が子を人質に自分を犯人に仕立てあげた男への復讐である。子供を殺されたくなければ罪をかぶれと…あの日の悔しさ、悲しみを忘れられないクムジャは我が子を探す事と並行して彼への復讐計画も進めていく…といったお話。
思ったより後味悪くは無かったです。でも彼女の気持ちとしてはそれで良かったのかな?彼女が頑なに白いケーキ?を食べなかったのにラスト顔を突っ込むシーンは上手く解釈出来ずもやもや。復讐を遂げ、人を殺めた自分はもう綺麗な心、身では無いという意味で食べないのだと思っていたからラストはなんであの行動を…?と。
クムジャの赤い眼差しがとても魅力的で惹き込まれました。涙を流し謝るシーンはそれまでとのギャップがあって良かった。