六本木のアスミックエース試写室にて鑑賞。
「マイ・バック・ページ」は全体的に緩やかな物語進行に見えるが、ターニングポイントとなる場面があちらこちらに出てくるので、スクリーンから目が離せなかった。
特に、私が一番強く心に残ったのは「自衛官殺害場面」である。
この場面は実際の事件に基づいているので記憶している人もいるだろうが、自衛官が息を引き取るまで延々と続く描写にこの事件の大きさが表現されていたと思う。
本作は、これまでの山下監督作品とは異なり、丹念に人物が描かれていた。
監督の挑戦的な作品であったと思う。