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スターリングラードのポチッとなあのレビュー・感想・評価

スターリングラード(2000年製作の映画)
3.5
2001年公開。第二次世界大戦でロシアの大都市スターリングラードにドイツ軍が侵攻し、激しい市街戦が続いていた。新兵として戦場に投入されたヴァシリは狙撃の腕を見込まれ、スナイパーとしてドイツ軍と戦う。ドイツ軍も一流のスナイパーを投入してくる。
ロシアの戦争映画では定番の、突撃を命令された兵士が後戻りしないよう、背後で銃を構えているロシア軍が控えているシーン。ロシアの民間軍事会社ワグネルが刑務所でリクルートした受刑者を突撃させて、倒れたら後ろから来る受刑者は倒れた受刑者の銃を奪って更に前に進む肉弾戦を繰り返したという話とダブって見えてきた。
今回が2回目の鑑賞だったが、素直にエンタメ戦争映画として見ることが出来なかった。第二次世界大戦から70年以上が経過し、国際協定が色々出来ても、簡単に掟破りをする国家、自国民の命より自分の体勢維持が優先する独裁者が出てきたら、何にも約に立たないんだ、そんなことが気になって、レイチェル・ワイズの美しい瞳に浸ることが出来なかった131分。