ねるねる

スターリングラードのねるねるのレビュー・感想・評価

スターリングラード(2000年製作の映画)
4.0
WW2のターニングポイントであり、最も激しい市街戦となったスターリングラード攻防戦を描く。
冒頭20分が最大の見所。銃が足りず、兵士の半分は銃弾だけを握りしめて突撃し、死んだ兵士の銃を拾って戦う…もう狂気の沙汰としか言えん。
ソ連上層部は半数は死ぬ計算してるってことだ。10万人戦死したら10万人追加すればいいくらいに考えてる。ボルシェビキ最強かよ…。

普通は不利な戦況ならいったん退却するが、ドイツもソ連も「一歩も下がるな!死守せよ!」の独裁国家。両軍合わせて200万人の死傷者という凄惨さ。武器も軍装も兵舎も、ソ連軍の乏しさが見えてツライ。冬将軍という強力な味方もあったけどドイツによく勝てたなあ。

個人的に第2次世界大戦に関心があるので、独ソ戦というだけで高評価なのだ。
作品としても戦争下の人間ドラマとして手堅く仕上がっている。俳優がほぼイギリス・アメリカ人だけどそこは割り切ろう。ジュード・ロウの眼の演技と、夢を話すシーンが好い。
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