市川右太衛門主演の時代劇映画、マキノ雅弘監督作品
東映時代劇の全盛期だけあってちょい役でも豪華キャスト
【内容】
あらすじ書きたいところだけどよくわからないwので間違ってるかもな個人的解釈
河内山宗俊(市川右太衛門)なるとんでもない悪党がいて、悪党なんだけど部分的には義賊のようないいことをしたりもする
悪党仲間(近衛十四郎)の生き別れ?の妹(丘さとみ)を探し出す手助けをしたり、敵討ちの侍(東千代之介)に力を貸したり
ですがその手段が強引、犯罪であるため徐々に追い詰められていきます
腕が立ち頭もキレる、女にもモテモテな河内山宗俊でしたが
悪党を自負するが故に落とし穴があったのです
自分は悪党だから女に惚れられても、女を好きになっても仕方ない
そんな思いから恋や愛に不器用な河内山宗俊の悲劇を描く、、、
【感想】
まず素直な感想から
前半から中盤までは正直面白くない、ストーリーも登場人物の関係もよくわからない
ただラストのくだりの迫力、熱演は素晴らしかった、そこだけは評価したい
市川右太衛門主演だからいつもの娯楽時代劇だと思ってたのに、こんなにシリアスで文芸的な結末迎えるとは思ってもいなかった
タイトルの「天保六花撰」
てっきり「大江戸七人衆」的な感じで出演しているスターの数を表したもので特に意味はないんだろうなぁとか思ってたら大違い
明治期に河内山宗俊(実在の人物らしい)を題材とした講談・歌舞伎がヒットしたらしく
「天保六花撰」ってのはその頃からのタイトルらしい
ちなみに六花撰なる6人はちゃんと設定されているらしく
今作だと右太衛門、カツオちゃん、千代之介、近衛十四郎、丘さとみ、あと1人は未登場?となっています
その他の大物
淡島千景、杉村春子、月形龍之介、若山富三郎、山形勲、品川隆二、大川恵子なんかはいてもいなくてもな感じっぽい
実際淡島千景以外はほぼちょい役、たいした見せ場もない
まとめ!
河内山宗俊について勉強にはなりました
昔山中貞雄の映画で見たのは覚えてるんだけど内容は完全喪失してたので、、、
悪党の美学を貫くが故に悪党である事の辛さも味わうみたいな?
ラストの市川右太衛門良かったなぁ