第一次世界大戦下のフランス。アメリカから志願兵として戦闘機でドイツ軍と戦う若者たちの姿を描いた戦争ドラマ。
今から100年前の戦闘機。複葉機と同様で今とは比べ物にならないくらい脆く、パイロットも剥き出しの状態。相手をロックオン出来るミサイルなんか当然無く、アナログな機銃のみ。なので撃たれたらパイロットに直接被弾することも。
そんな戦闘機での空中バトルってどうなの？と思いきや、逆にその方が落とすか落とされるかの戦いに熱が感じられました。少しの被弾も大ダメージ。当たるかハッキリ分からない機銃での攻撃。そういった攻防戦なので緊張感が高まります。
最初は生意気な若者だったジェームズ・フランコ演じる主人公。訓練や実戦、仲間の死、そして現地の女性との恋。様々な経験を経て一流のパイロットとしてチームを引っ張り、戦いに身を投じます。
初めはバラバラだった仲間同士も戦いを経験する度に絆を深めていき、互いに助け合う。その様子を上官役のジャン・レノが温かい目で見つめるのも良いところでした。
戦争そのものの過酷さや悲惨さにも踏み込んでいながら、全体的に見やすく王道寄りのドラマに仕上がっています。ただあのラストの決着は有り得なさすぎてちょっと興醒め。笑
