青山

音楽喜劇 ほろよひ人生の青山のレビュー・感想・評価

音楽喜劇 ほろよひ人生(1933年製作の映画)
3.5
スピッツのジャケットに使われてて気になったので観ました。
wikipediaでざっくりと調べたところ、日本初のトーキーにして日本初のミュージカル映画が作られたのが1931年。本作はその2年後の1933年に作られた、日本最初期のミュージカル映画である。らしい。
アホっぽい喋り方の美女をアイス売りの青年と音大生の青年が取り合う三角関係ラブコメって感じで話が進む。そこに泥棒さんたちも絡んでくるが、基本的にはシンプルなお話。
登場人物の見分けが付きにくかったりギャグが古過ぎたりで序盤は見づらいものの、終盤の展開は楽しい。「ホームアローン」みたいなクライマックスは映像が見づらくて何が起こってるのか分かりづらいのが難点ではあるが、まぁなんか楽しそうで何よりって感じ。「謎みたいな泥棒だったなぁ、あはは」って言いながら椅子を揺らす場面の良さ!その後のドンチャン騒ぎの賑やかさ!音楽喜劇という名を表すようなハッピーエンドではあるんだけど、めっちゃくちゃ切ないっていう!
今見るとちょっとキツイ部分もあるけど、それ以上に素晴らしい物語でしたのよ。
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